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3ヶ月ぶりに戻ってきた東京でのツアーファイナル。1曲目の“THE WAY”から凄かった。もはやモ凄いモとしか言いようのない迫力だった。9月の2daysから、ここまでやってきたことのすべてをぶつけてくるような爆発力のある演奏に歌にパフォーマンス。今までに見たどのライヴとも違う、ほどよい気合いと緊張感がみなぎっている。ツアー初日には、極限まで張りつめたワイヤーような、尖った空気があった。それが19本のライヴを経て、柔軟性と強度を増し、大きな塊になって20本目のこの場に存在していた。強靱かつしなやかな音。これほど強いものはない。感情のすべてをさらけ出すような近藤さんの歌声がクアトロに響き渡る。
 新旧の名曲、“NEW CHORD”、“LET ME SINK IN THE DEEP REDDISH SKY”のシャウトでは、『歌』に対する気持ちがビシビシと伝わってきた。瞬きするのも忘れて、その音に魅入ってしまうほどだった。

ギターセットのクライマックスはこのシーンだろう。ステージにゴッチンが呼ばれシェルターと名古屋でも一緒に演った“MY TIME MY ONE”が披露される。ここまでは予想の範囲内。「次は“YOU”か_?」と思いきや「ゴッチンとはいつもこれと“YOU”しかやってなかったから、違うのもやろうってことで」というMCの後に始まったのはモ響音狂鳴モ! 「直鼓動!」からの猛スピードがツインギターになってさらに加速度を増している。いい意味で予想を裏切られた。でも、そこから“LIGHT FOR YOU”に流れ込む展開は「待ってましたー!」と叫びたくなるくらい期待通り。意外性で驚かせながら、期待にはしっかり応えてくれる。中盤にしてすでにこのスペシャル感。やっぱり今日のライヴは凄すぎる。

04.12.11.(SAT) at CLUB Quattro, 渋谷
PEALOUT〜ROLLS NEVER END TOUR FINAL〜

1.THE WAY
2.AGAINST
3.NEW CHORD
4.NEW AGE ADVENTURE
5.QUEST
6.LOST IN HELL
7.LET ME SINK IN THE DEEP REDDISH SKY
8.MY TIME MY ONE
9.響音狂鳴
10. LIGHT FOR YOU
11.15人の漂流者
12.SATELLITE EMERGENCY
13.爆裂世界
14.月と太陽のラプソディ
15.SUNDAY RAINBOW
16.PLANET ANIMALS
17.ニュールンベルグでささやいて
18.ROLLS
19.BEAT FOR YOUR RIGHT
〜E.C1〜
1.THE SHIVER CHEERS
2.IT'S THE END OF THE WORLD AS WE KNOW IT (R.E.M.)
3.ONE KICK DISCHARGER
〜E.C2〜
1.POLICE ON MY BACK〜I FOUGHT THE LAW (THE CLASH)
2.WHITE RIOT (THE CLASH)
8〜10 withゴッチン、17〜19 withピロ(from Zoobombs)
E.C1 with ピー(ex HIGH VOLTAGE)

3人がステージに現れて、それぞれの音を鳴らした瞬間、その音がつま先から頭のてっぺんまで駆け抜けて、体中の血が入れ替わったような感覚におそわれた。自分の周りから日常が消えてすべてが“ピールアウト”で満たされる。(writer 輪千 希美 )

ピアノセット最初の爆発は“爆裂世界”だった。これまで何度となくライヴで聴いている曲だけれど、いつ聴いても体中の細胞が沸き立つような気がする。周りを見ると、はねる鍵盤にあわせてフロア中の人がジャンプしていた。みんな同じ気持ちなんだと思う。これからも何度だって見て、聴いて、踊りたい曲なのだ。
 一度爆発したら止まらないのが今日ここに集まったピールアウトフリーク達。最強ダンスチューン“PLANET ANIMALS”で思うさま自分の感情を表現し、楽しさの渦を巻き上げる。2人目のゲスト、ズボンズのピロさんが入り、“ニュールンゲルグでささやいて”から“ROLLS”へとなだれ込むころには完全トランス状態におちいっていた。リズムとライティングの閃光に煽られて、でたらめにステップを刻んでいく。
 本編最後は“BEAT FOR YOUR RIGHT”。間奏で近藤さんが(正確には聞き取れなかったのだが)「今、この音をつかんで、この曲のちょっと先へ行こう!」といった時、その言葉に止まることをしらない「ピールアウトのロック」を見た気がした

アンコール1回目は3人目のゲスト、札幌からやって来たベーシスト、ピーくんがステージへ。“THE SHIVER CHEERS”、R.E.Mのカヴァー“ITユS THE END OF THE WORLD”の後は、ツアーでは初披露、多分待っていた人も多いであろう“ONE KICK DISCHARGER”だ! 途中、機材トラブルで初参加のピーくんは大変そうだったけれど、調整中もギターを引き続けた岡崎さんの機転と、最後はきっちり形にした4人はさすがだった。それでも、やっぱりトラブルなしの最後が見たい! で、客電もBGMもはね返すアンコール2回目。高橋さんの「パルコミュージアムに届け!(展覧会『Joe Strummer Exhibition 〜PAST, PRESENT & FUTURE〜』が開催されていた)」で始まったのは“POLICE ON MY BACK”〜“I FOUGHT THE LAW”のTHE CLASHメドレー。最後は高橋さんがメインヴォーカルをとった“WHITE RIOT”で3ヶ月に渡ったROLLS NEVER END TOURは幕を閉じた。ジョー・ストラマーにも、その場にいた人たち、全国のツアーに参加した人たち、また、参加できなかった人たちにも届くような、いいライヴだった。

最高だった。ワンマンを見終わった後はいつもそう思う。でも、次のワンマンではさらに上を行っているのだ。そのことを予想してライヴに挑むけれど、ピールアウトは毎回その少し先を走っている。際限のない、型にはまらない、止まらない、ピールアウトの音楽。
 今度は何が起るんだろう? どこまで予測を飛び越えてくれるんだろう? そんなことを楽しみに次のライヴを待つ。
(writer 輪千 希美 )

12.11/渋谷CLUB Quattro PHOTO BY Naomichi Seki